阿部 平臣 (あべ ひらおみ) (1920〜)

「飯炊き」 油彩 190.9×130.3cm 1988年制作


腕時計を身につけ、日々時間に追われる暮らしをしていると、いつの間にか自然の持つリズムを忘れがちになります。太陽の下で食事の用意をする少年を描いたこの絵は、そんな自然のリズムを思い出させてくれます。 阿部平臣氏は旅行で中近東を訪ねた時、砂漠の厳しい環境の中で、自然に溶け込みながら生きる人々に魅せられ、以来30年以上中近東の人々の日常を描いてきました。不思議な魅力を醸し出す独特のマチエールの奥には、忘れがちな、しかし忘れてはならない大切なものが秘められているように思えてなりません。

fudetarou
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